2/5のNHK
「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
塗師(ぬし)の佐藤則武さんが特集されます。
【ワンちゃんSP再放送】
夜遅い時間にもかかわらず、たくさんの方が見て下さりました。ありがとうございます!いつもの再放送の倍近い視聴率にビックリ!次回は #日光東照宮 #塗師 。漆の深~い世界にご案内します。
5(月)よる10:25~#NHK #プロフェッショナル pic.twitter.com/q0FD1xF6Vk— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2018年2月2日
栃木県にある世界遺産
日光東照宮の「美」を支える
職人である佐藤則武さん。
塗師とは「漆」を塗る職人さんです。
伝統のある日光東照宮は
平成の大修理の真っただ中。
その中で腕を奮う
佐藤則武さんとは
どのような方なのでしょうか?
今日は佐藤則武さんに
スポットを当ててみました!
皆さん一緒に確認していきましょう!
<目次>
- 佐藤則武さんのプロフィール
- 修復中の国宝、日光東照宮とは
- 日光東照宮の改修は失敗だとの噂が…?
- まとめ
佐藤則武さんのプロフィール
出典:www.athome-tobira.jp/story/016-omori-kenji.html
名前:佐藤 則武(さとう のりたけ)
生年:1949年(おそらく68~69歳)
出身:山形県
職業:漆塗り職人
佐藤則武さんは、塗装の専門学校を卒業後
内装の会社に就職されます。
佐藤さんは中学校時代に
お父さんの背中を見て
「父の年齢ぐらいになった時に
『俺はこれをやってきた』
と言えるような仕事がしたい」
と心に決めていたとのことで
就職後、23歳の時に
日光での漆職人の求人を見つけ
一から修行をすることを決意されました。
もともと美術が好きだったそうで
漆塗りの仕事の奥深さに取りつかれ
仕事にどんどんのめり込んでいったそうです。
古い漆がはがれた部分をルーペで覗くと
「あぁ、ここで同じ失敗してるな」
など江戸時代の職人たちの仕事ぶりが
手に取るようにわかるそうです。
たった一片の漆の欠片を通して
江戸時代の職人と対話をしている―
そのような感覚を持つそうです。
その徹底した漆好きが高じて(?)
お休みの日には蒔絵や螺鈿を施した
小物の制作を手掛けているそうです。
今では日本伝統漆芸展などで
入選するほどの腕前だそうです。
その腕と経験を武器に
日光東照宮をはじめとした
重要文化建造物の漆塗りの
修復に携わられています。
修復中の国宝、日光東照宮とは
出典:www.nikko-kankou.org/spot/2/
日光東照宮は
栃木県日光市に現存する
神社仏閣です。
「東照宮」とは東照大権現こと
徳川家康公を祀る神社のこと。
日光東照宮は日本全国に現存する
東照宮の総本社的な存在です。
当然歴史は古く、創建は1617年と
記録されています。
当初は質素な作りだった
日光東照宮。
しかし時の三代将軍、徳川家光公の
命による「寛永の大造替」が行われ
今日見られるような荘厳な大社殿へと
変貌を遂げたのです!
ちなみに日光東照宮の「陽明門」の
生まれ変わりだけで
延べ47万人、2000億円相当の
人と金がつぎ込まれたそうです!!
その後は、修復のために
定期的に工事が行われており
平成25年から
本殿・石の間・拝殿、陽明門を
改修する工事が6年間にわたって
行われています。
日光東照宮の改修は失敗だとの噂が…?
順調に進んでいると思われている
日光東照宮の改修(修復)ですが
ネットを検索してみると
「失敗」「ずさん」
「顔が変わりすぎ」
という情報が出てきます。
佐藤則武さんのような職人が
総出で行っているであろう
日光東照宮の大修理。
果たして真相は
どうなのでしょうか。
ネットで話題になっているのは
「見ざる・言わざる・聞かざる」
で有名な三猿の彫刻です。
出典:http://tokiwoirodoru.hatenablog.com/entry/2016/07/20/000920
この三猿が、修復前と修復後で
「顔が全く変わってしまっている」そうです。
出典:www.sankei.com/photo/story/news/170330/sty1703300017-n1.html
出典:https://withnews.jp/article/f0170904001qq000000000000000W05x10201qq000015445A
うーん。
実際のところは
どうなんでしょうか。
専門家の方は
「一般人が見たときに違和感を感じるのは、
ある意味自然な反応である」
と語っています。
その理由は「経年による色彩の変化」です。
研究者や技術者は
佐藤則武さんのように
表面に残った痕跡を分析し
なるべく塗った当時のトーンに
近い色彩に近づけようとします。
今まで我々が見ていたものは
当時のものから時を経て
色褪せたり、剥げたものを
見てしまっているため
塗りなおし作業の後は
どうしても今までと
違ったものに見えてしまうそうです。
また「職人の手作業」であるため
職人の技量によって左右される部分もあり
それが結果的に変化を感じてさせてしまうのも
否めない部分ではあるそうです。
しかし、日光東照宮ほどの建造物。
国宝の歴史ある建物です。
当然すべて個人に委ねられているわけではなく
文化庁のチェックも入るのは必然です。
学術的な裏付けもあり
研究者の方や現場の職人の方も
相当なプレッシャーの中で
作業を行われていることと思います。
大修理の後は
「江戸時代当時の味わい」を
取り戻した日光東照宮と
出会えることになるようです。
工事の完了が楽しみですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
少し話が脱線してしまいましたが
現場には佐藤則武さんのような熟練の
技術者の方がたくさんいらっしゃいます。
番組では
本殿の改修時に過去の塗師達が
悪戦苦闘した一角の修復に
佐藤則武さんが臨む様子も
特集されているそうです。
佐藤則武さんの熟練の技術にも
当日、期待したいですね(^^♪